大分県日田市に、今は観光名所になっている、古い薬局があります。
太平洋戦争が終わる頃まで、同店が販売していた日本丸(にほんがん)という薬のうたい文句は、飲んだ、寝た、起きた、治った!
私もお薬を処方するときは、常にこの言葉を念頭においているのですが。
私 |
「どうです?少し良くなりました?お薬飲めました?」 |
父親 |
「それがセンセイ、あの薬、飲まん、寝らん、吐いた、治らん。
…ですたい、どげんしたら良かとですかね」 |
私 |
「(アチャあ!…お薬飲まん?それじゃあ治るものも治らんですよ!…と言うのは、患者さんへの責任転嫁かな?)
(あの薬まずいもんねえ、仕方なかですたい、製薬メーカーも、もう少しましな味のお薬ば作ってくれんとですねえ…。こんなこと言うと、メーカーへの責任転嫁かな?)
まあ、こんどはうまく飲めなかったけど、他にもあります
し、大きくなったら、いろいろ飲めるようになりますよ」 |
父親 |
「センセイ、一発で効く薬っちゃなかとですか?」 |
私 |
「(エッ?一発で効く?それは確かバイア…?おっ、そうそう)
ありますとも。当院秘伝、門外不出。その名も一発丸!」 |
父親 |
「そ、それ私にください、何だか期待できそうな予感が!」 |
私 |
「欲出してまとめ飲みはだめですよ。ところでお子さんは?」 |
ここで、ようやく目が覚めた…。あほな夢でした。春らしい。
「こどもの病気の診かたと看かた(72)こどもの病気についての本」
家庭の医学百科や育児書には、こどもの主な病気や症状の説明が詳しく書かれています。ところがいざ病気をすると、あまり役に立ちません。一番知りたいこと、急いで受診すべきか、一晩か数日くらい様子を見ても良いのか、という“判断と意思決定”に役立つ情報は少ないのです。
小児科へ行く前に 子どもの症状の見分け方
母親と医者でつくった わかりやすくて役立つ 子ども医学書
ジャパンマシニスト社刊 日本語版監修 山田真 定価2300円+税
本書は、一児の母親である女性が、小児科開業医と共同執筆したこどもの医学書です。日本語版では、小児科医の山田さんが、わかりやすく解説をつけて、わが国の実情に合うように工夫された、読みやすい本です。
【あとがき】ほんとに毎朝眠いですね。ふくろうだから昼間眠いのは当然として、何だか眠り病にかかったみたいです。花粉症の薬で眠いのか、気合不足で眠いのか、子どもの頃に睡眠不足だったせいか、他にすることがないから眠いのか?ひねもすのたりのたり…。ファあ…。さてこれから本格的な春。皆様も花粉症にご注意を。ヤツは突然くるのですよ。