インフルエンザウイルスは、表面に固有の札(注参照)を持っています。
Aソ連型(H1N1) = ハートの1番 + スペードの1番
A香港型(H3N2) = ハートの3番 + スペードの2番
注:ハート → ヘマグルチニン といわれる物質で、H1〜H15まである。
スペード → ノイラミニダーゼといわれる物質で、N1〜N 9まである。
今年、横浜で別の札を掲げた新型ウイルスが登場。さてその札は
A横浜型(H1N2) = ハートの1番 + スペードの2番
これはAソ連型とA香港型をじっと見ればおわかりのとおり、それらのハイブリッド版ですから、新型とはいえ、Aソ連型とA香港型の両者に有効な現在のワクチンで、対応できるのではないかと期待されています。
5年前に香港でまったくのニューフェイスが登場しましたが、その札は、
Aトリ型(H5N1) = ハートの5番 + スペードの1番
ハートの5番という札を持ったウイルスは、それ以前には人に病気を起こしたことがないものです。HとNの組み合わせで分るとおり、理論上は135種類(=15x9)のA型インフルエンザが出現可能です。それぞれに有効なワクチンが完成するまで、新型には登場して欲しくないですね。
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